2009年5月14日木曜日

高田一三画伯 放浪の絵師”雨さん”「横手雨情」を語る

 過日、以前旅で知り合った三重県松阪市にお住まいの高田一三画伯のお宅にお邪魔し高田画伯が心酔する放浪の絵師”雨さん”「横手雨情」について話を伺って織姫新聞(栃木県足利市)に掲出した。(問い合わせ:0284-21-8843)
 横手雨情は、仲の良かった弟、勇二さんを先の大戦で亡くしてからというもの「生かされることの意味」を問い続けながら各地を転々と旅し、その間、彼特有の手法での多くの画を描き続けてきた。そして2001年9月11日のアメリカ同時多発テロの瞬間をテレビで見ていて倒れ、4日後に帰らぬ人となった。
 私は高田画伯から、その雨情が描いたという一枚の画をいただき神妙な気持ちになってしまった。そこには天女だろうか、どことなく寂しそうな表情がみて取れる。彼は司馬遼太郎、三浦朱門、黒岩重吾、水上勉などの書籍カバー絵も担当していた。ご冥福をお祈りしたい。興味ある方は”雨さん”で検索してみて下さい。彼の作品や旅の記録などが観察出来ます。