2013年7月20日土曜日

足利に活気は戻るか

五月十七日、足利市民に朗報が届いた。「鑁阿寺本堂(ばんなじほんどう)」が国宝に指定された。

これからこれを起爆剤として旧市街も活性化して、夜も賑わう街に変貌させたい。





「何かが変わる今、足利が面白い 足利ルネッサンス」


2012年3月28日水曜日

春の夢

長崎は 異国の香りや 春の夢
  
  今から百五十年前のいわゆる幕末、ここ長崎は唯一、外国との接点であったことから、向学心に燃えた幾多の志士がやって来た。坂本龍馬、高杉晋作、伊藤博文らも花街丸山にある料亭「花月」で酒を酌み交わしながら国家百年の計を練った。そうしたかれらの心情に思いを寄せて詠んだもの。

 私も何度となく足を運んだ長崎の街。グラバー邸付近の高台から見下ろす町並みは、後々まで印象に残るものだ。ましてや志士たちの国を憂えた真情を思う時、体の中に熱いものがこみ上げて来る。翻って現在の日本はどうだろう。政治、経済、震災復興と、どれをとってもある意味では国家存亡の時。しかし政治は停滞し、経済は危機的だ。そうした状況下でマスコミさえ機能しない。政治家は信念がなく注目(人気)を集める集団に烏合の衆と化す。こんな日本で良いのか、国民一人一人が原点に立ち返って考えて欲しい。

2012年2月25日土曜日

立春は過ぎたものの

2月14日、また信州に行ってきた。途中、車窓から見た甲斐駒ケ岳は雪をうっすらとかぶっていたが、期待したほどではない。また、松本城のお堀にはつがいだろうか二羽の白鳥がそぼ降る雨の
中、水の中に互いに頭をもぐらせ餌を探していた。常念岳ほかアルプスの山々は見えない。観光客もまばらだ。夜は行きつけの土蔵居酒屋「蔵佳」で女将と談笑する。午前中にお邪魔した笑亀酒造での醸造の過程の話などゆったりとした時間を過ごせた。

2011年12月30日金曜日

再び陸前高田慰問へ

前回8月5日の陸前高田慰問時に、「クリスマスに再度来ますよ」と約束したので、12月24、25日と角館、滝沢村そして陸前高田に行って来た。東北は寒波が来ていたこともあり角館の武家屋敷
周辺では雪で風情を醸し出していた。久々の陸前高田は、ガレキが相当箇所で撤去されていたものの、あらためて震災の被害が甚大であったことをうかがわせた。取材で話を伺った90歳の老人にも再開できて嬉しかった。それにしてもこの寒さの中で生活している方々を思うと心痛む。皆さんに良い年が来ることを祈るだけだ。

  今日を生く 路傍の花にも 命あり
  幸せは いずくにありや 春の風

2011年12月15日木曜日

『日本讃歌2 (雲流るる果てに)』(文芸社)発売に寄せて

前作『日本讃歌(竹原洋介~心の世界)』(文芸社)から5年を経て、今回、その続編ともいうべき『日本讃歌(雲流るる果てに)』が上梓された。内容は、私が日本各地を旅して、その感動を地名入
り俳句とエッセイにまとめ、さらに「人間の幸せ」について様々な角度から考察した作品集。今後、多くの方に読んでいただきたいと考えている。
 さて、私の今後のスケジュールは、クリスマスには陸前高田への慰問、さらには1月、稚内まで列車で縦走。冬の味覚を楽しんできたい。宿泊は、稚内、札幌、函館だ。それでは読者諸兄、良いお年を!

2011年11月22日火曜日

牛渡川、鮭の遡上ふたたび

11月19日、一年ぶりで鳥海山麓の牛渡川に行ってきた。生憎の雨の中、今年も鮭の遡上を確認できて嬉しかった。また、この鳥海山麓の田畑をはじめ、列車で新潟に向かう列車の車窓からも白鳥の群れが何度か見えたのが印象に残る。鮭も白鳥も、学術的にまだ解明されていないものの、その本能に従って正確に目的地にたどり着くのは不思議としか言いようがない。今回はそうした大自然の摂理を身近に体感できた旅であった。夜は酒田の行きつけの居酒屋「ゆた華」で女将さんと話が弾んだ。

2011年11月14日月曜日

東行高杉晋作墓参のため長州へ

年に一回の東行高杉晋作墓参のため、11月10日、下関市小月(吉田町)にある、高杉晋作の墓に行ってきた。私は長府功山寺やここ東行庵に来るとパワーがみなぎる。わずか27歳の一人の若者が、この日本を一夜にして変えたパワーがどこにあったのか。「動けば雷電の如く 発すれば風雨の如し 衆目駭然として敢えて正視するものなし これ我が東行高杉君に非ずや・・・」伊藤博文が後年高杉を顕彰した碑文に書き込まれた有名な文言だ。これほど彼をして的を得た文言は見当たらない。元治元年12月15日わずか手勢80人で決起した雪の功山寺。山形有朋以下、諸隊が「時期尚早」と動かなかった中、彼は立ち上がった。「長州男児の肝っ玉をお目にかけ申す」と、その時功山寺方丈にいた三条実美ほか5人の尊攘派公卿の面前で挨拶したその心意気に感動を禁じ得ない。藩論を武備恭順、討幕に変え、時の長州藩政府を打倒しその後の幕長戦争(四境戦争)も勝ち抜き、天皇を中心とした新しい国家体制に変えていく。わずか百五十年前に実際にあったドラマだ。ああ心躍る。