2011年1月23日日曜日

 冬の旅 3(小樽・札幌・増毛への旅)

 1月20日 函館本線八雲駅付近で、降雪のためポイントが転換出来なくなり40分ほど止められた。そうしたことからこの日の目的地小樽には19時15分到着。
 小樽は雪で、ホームも除雪されてはいたものの完全ではなく滑りやすかった。他の駅とは違い、この駅はホーム支柱にランタンが取り付けられていて寒い時期ではあるが温もりを感じた。
 また、駅前は以前と違い全くと言って良いほど綺麗に変わっていた。宿泊先は運河前にあるH.ノルド小樽。チェックインを済ませ運河撮影をしレンガ横丁「こころ」で飲んだ。

    灯に染むる 小樽運河は 恋の色
    小樽運河 月煌々と 雪照らす
 
1月21日 特急スーパーカムイで深川で下車。留萌本線で留萌へ。ちょうど昼時で、留萌駅には駅ソバがあり助かった。近年、多くのJRの立ち食い駅ソバが無くなって寂しい。体の中から温まった。ここから乗り継いで目的の終着増毛駅に。これで約10年かかった私のJRどん詰まり駅踏破も終了した。
 夜はひとり札幌の居酒屋で燗酒にボタンエビ、ソイ、ウニを注文し祝った。
今回の旅は列車だけの旅だったが、初日が遅れの時間も入れて12時間、二日目が8時間、三日目が10時間と計30時間の長旅だった。疲れた旅であったことは言うまでもない。

   冬の花 腑仰の朝に 増毛発つ
   春待ちて 海鳥群れる 増毛浜
   時計台 雪踏みしめる 心地良き 

2011年1月19日水曜日

冬の旅 2(能登半島輪島への旅)

 1月13日9:14 ほくほく線に乗り換える。十日町を経由して日本海へ。この辺は日本有数の豪雪地帯で、かつて飯山線森宮野原駅付近での豪雪は記録的で駅にある標柱には7m85cmのJR最高積雪を表示している。
今日も一面銀世界。線路際の祠の屋根は積雪2mはあろうか。大雪がふっくらと純白の自然の芸術作品を創りだしている。この雪国ではすべてが無で自然に身を任せている。時折大地が割れ、一筋の無表情の川の流れが顔を出す。車窓に顔を付け食い入るように外を見る。一枚のガラスを通して外気が伝わり、そして窓がうっすらと曇った。

    冬の花 輪島の宵の 白き舞ひ
    赤き陽に 吐息が光る 輪島市

 輪島は想像に反して路上は雪が殆ど見られなかったが、夕闇が迫る頃、やはり降ってきた。今回の目的のひとつが、旧国鉄時代の輪島駅の駅名表示板を確認したかったこと。そこに「シベリア」の文字があったからだ。
 あった!ちゃんと保存してあって今の駅舎の裏手に、当時の気動車の大きなパネル写真、レールとともに残されていた。

   白き吐息 一期一会の加賀の女

 1月14日 金沢でレンタサイクルにて街に出ようと駅前を出た矢先、寒雷、そして大量の雹、瞬く間に路面は白くなりとても自転車を運転できる状態ではなくなった。やむなく駅の喫茶店で時間を潰すことに。
 そして13:13発 特急はくたか 駅を出て10分と経たないところで急停車。先方の踏み切りで自動車が立ち往生。20分止められた後発車したが、再度その先の踏み切りで今度は踏み切りの電気異常とのことで止められる。何とついてないことであった。結局越後湯沢には40分遅れで到着、新幹線接続も予定した列車の次になってしまった。

   十日町 雪のしかかり 廃墟なり

 次週20日からは北海道小樽、札幌、増毛に。