過日、ケアハウスのお年寄り30人を前に、私が旅を通じて得た楽しい情報(白鳥や鮭にみる帰巣本能、日本近海で取れる珍しい貝の話、河童の話、武者の霊等)や「人間の幸福とは何んだろう」といった話まで、私の考えを交えて披露して来た。
お年寄りたちは今の終の棲家としてのケアハウスでの生活を、日々平凡に、そして一体どんな思いで暮しているのであろうか。それは取りも直さずこれからの高齢化社会の縮図でもあろう。
次は11月8日の三郷市の市民大学での講演になる。ここでは比較的精力的に日々をこなし、そして貪欲に学習意欲を見せている壮年、一部高齢者たちの集まりで、今まで我武者羅に働いて来て、ここに至って子供も独立してやっと時間的余裕の出来た人たちが多い。ここでも旅の話や、普段気付かない日本人の素晴らしさや誇れる日本文化などについて、特にテーマを与えて各自考えてもらうことを主眼に行うつもりだ。