7月10日、約半年ぶりに東武日光線下小代駅から数分、周囲里山に囲まれた田園地帯で、今のところ世界でここにしか確認出来ないという天然記念物「シモツケコウホネ」を見に行って来た。前回は季節はずれということもあり残念ながら花は見ることはできなかったが、今回はわずか数十メートルの側溝におよそ百五十本の黄色い可憐な花を観賞することが出来た。
このコウホネは葉や茎が水中にあり、花だけが水上に顔を出す。環境省のレッドデータブックで、近い将来に絶滅の危険性が高い「絶滅危惧種1A類」に指定されている。
わずか1メートルに満たない水路にコウホネをはじめ、清流の証でもある梅花藻も見られた。また、私が踏み出すたびに足元に多くのトノサマガエルの子どもが水面に飛び込む。その姿が微笑ましい。更にはホトケドジョウやオハグロトンボなども確認出来た。こうした自然を大切にし、後世に残すことが私たちに課せられた使命だと思う。「シモツケコウホネと里を守る会」の方々の地道な活動に心から謝意を表したい。