2008年11月2日日曜日

講演記録

 過日、ケアハウスのお年寄り30人を前に、私が旅を通じて得た楽しい情報(白鳥や鮭にみる帰巣本能、日本近海で取れる珍しい貝の話、河童の話、武者の霊等)や「人間の幸福とは何んだろう」といった話まで、私の考えを交えて披露して来た。
 お年寄りたちは今の終の棲家としてのケアハウスでの生活を、日々平凡に、そして一体どんな思いで暮しているのであろうか。それは取りも直さずこれからの高齢化社会の縮図でもあろう。
 次は11月8日の三郷市の市民大学での講演になる。ここでは比較的精力的に日々をこなし、そして貪欲に学習意欲を見せている壮年、一部高齢者たちの集まりで、今まで我武者羅に働いて来て、ここに至って子供も独立してやっと時間的余裕の出来た人たちが多い。ここでも旅の話や、普段気付かない日本人の素晴らしさや誇れる日本文化などについて、特にテーマを与えて各自考えてもらうことを主眼に行うつもりだ。

温泉天国日本

 以前、銭湯の効用について『銭湯 究極の大衆文化』の中で紹介したが、古来、日本人は風呂好きで清潔感ある民族として世界に知られていた。これは日本という国土が四面環海、湿気が多いという点、加えて原始農耕民族として労働を終え一日の汗や疲れを取るという習慣から来たものと思われる。
 それはさて置き昨日、私は久々に近くの大衆浴場に行って来た。高齢化社会を実感させるように年配者が目に付いた。ここの湯は鉄分が多いため少々黒ずむ。
 日本各地の天然温泉の効能は様々で、その地下鉱脈から湧き出る成分の含有量によって決まる。温泉好きな私などは日本に生まれた幸せをいつも実感している。そして次はどこの天然温泉に行こうかと夢を巡らせている。