2010年4月26日月曜日

信州安曇野はまだ早春

 4月24日、早春賦の歌碑がある安曇野の信濃川の堤では、一陣の風に桜の花びらが宙に舞っていた。眼前には別名信濃富士の有明山や常念岳など北アルプスの峰々。また、遠くに多くの雪をいただいた白馬連峰が連なる。
 春本番の日本列島だが、ここ安曇野では風が冷たく、この早春賦の歌詞の「春は名のみの風の寒さや・・・」そのものの季節に感じられた。

     早春の 信濃の河原に 我ひとり
            母を偲びて  雪山仰ぐ

 先駆けて散策した大王わさび畑は、ほとんどが中国、韓国の人たちでその中に若干の欧米人が混じっていた。日本人の姿はまばらだった。過日行った北海道大沼公園周辺でもそうであったように近年、外国からの旅行客が目立つ。
そんなこともあってか「京都の賽銭箱、目立つ外国通貨」という記事を目にした。米国ドル、中国の人民元、韓国ウオン、欧州ユーロ、インドのルピー、インドネシアのルピア等の賽銭があり、ご利益があるのか外国人も日本の神様に様々なお願い事をしている姿を紹介していた。
 さて、松本は駅舎が新築完成していて旧駅舎の入口の柱に掛けられていた「松本駅」の表示板は、そのまま新駅舎に継承されていて嬉しかった。
街中も大きく変化していて街全体が実に綺麗になっていた。女鳥羽川にある「なわて通り」にあった映画館などは大きな立派なビルに変貌していた。中町通りなどはなまこ壁で統一された商店街となっていて循環バスも運行されていた。本当に魅力ある街づくりだ。我が出身地で小京都でもある足利市も、このような街づくりを参考に活気ある街にして欲しいものだ。
 夜の散策では大変味のある和風居酒屋を発見。旅はいつもこのような発見があるから楽しい。「蔵佳」という屋号で、土蔵を改築して太い木材が天井まで居ぬきになっていて落ち着いた雰囲気の店だ。また、1階奥の間の壁には懐かしい「信濃の国の歌」の掛け軸があった。忘れもしない40年ほど前、友人と木曽の妻籠宿、馬込宿を旅した時、中央線の上松駅ホームに流れていた曲だ。
この居酒屋の玄関脇には、北アルプスの雪解け水が何十年かけて地盤から湧き出た飲料水があった。
  さあ、次は5月16、17日、友人ふたりとの3人旅で温泉三昧!!
「尻焼」「湯の平」「沢渡」に。その日の宿は沢渡温泉のまるほん旅館。