父が70歳後半、あるいは80歳になってからであろうか、私に向かいポツリ、「人間が死ぬということはどういうことなのかな?きっと大木の幹が朽ちてある日ドスーンと倒れるようなことなんだろうな」 恐らく父はその頃から己の「死」を意識し始めていたのだろう。私もこの私のブログノ中でも再三「死」というものにスポットを当てて書いた。日々忙しくしているとそうしたことには無関係に時間が過ぎる。しかし私たちは常に「死」と向き合いながら己の人生を精一杯生きることが肝要ではなかろうか。最後に、私は父の死にあたり追悼の句を棺の中に納めた。これは死の数日前、病院に見舞った時の心境を詠んだものだ。
老いた手を 触れれば涙込み上げし
今日の訪れ 如何とも難し
