2011年1月19日水曜日

冬の旅 2(能登半島輪島への旅)

 1月13日9:14 ほくほく線に乗り換える。十日町を経由して日本海へ。この辺は日本有数の豪雪地帯で、かつて飯山線森宮野原駅付近での豪雪は記録的で駅にある標柱には7m85cmのJR最高積雪を表示している。
今日も一面銀世界。線路際の祠の屋根は積雪2mはあろうか。大雪がふっくらと純白の自然の芸術作品を創りだしている。この雪国ではすべてが無で自然に身を任せている。時折大地が割れ、一筋の無表情の川の流れが顔を出す。車窓に顔を付け食い入るように外を見る。一枚のガラスを通して外気が伝わり、そして窓がうっすらと曇った。

    冬の花 輪島の宵の 白き舞ひ
    赤き陽に 吐息が光る 輪島市

 輪島は想像に反して路上は雪が殆ど見られなかったが、夕闇が迫る頃、やはり降ってきた。今回の目的のひとつが、旧国鉄時代の輪島駅の駅名表示板を確認したかったこと。そこに「シベリア」の文字があったからだ。
 あった!ちゃんと保存してあって今の駅舎の裏手に、当時の気動車の大きなパネル写真、レールとともに残されていた。

   白き吐息 一期一会の加賀の女

 1月14日 金沢でレンタサイクルにて街に出ようと駅前を出た矢先、寒雷、そして大量の雹、瞬く間に路面は白くなりとても自転車を運転できる状態ではなくなった。やむなく駅の喫茶店で時間を潰すことに。
 そして13:13発 特急はくたか 駅を出て10分と経たないところで急停車。先方の踏み切りで自動車が立ち往生。20分止められた後発車したが、再度その先の踏み切りで今度は踏み切りの電気異常とのことで止められる。何とついてないことであった。結局越後湯沢には40分遅れで到着、新幹線接続も予定した列車の次になってしまった。

   十日町 雪のしかかり 廃墟なり

 次週20日からは北海道小樽、札幌、増毛に。