2011年7月6日水曜日

佐渡へ渡る


 佐渡カンゾウ 幾年夢見し 祖国の地
(北朝鮮の拉致により、一瞬のうちに幸せを打ち砕かれた蘇我ひとみさん親子、幾年祖国の地を夢見て泣いたことだろう。心情を思うと、こうしたことはもう二度と起こしてほしくない。この美しい地球は北朝鮮だけのものではないのだから。)
6月25日、40年ぶりに佐渡へ渡った。台風が朝鮮半島に向かったとはいえ、あいにくの雨。両津港からレンタカーで佐渡一番の景勝地外海府へ。先端の弾崎灯台は映画「喜びも悲しみも幾年月」の舞台にもなった。灯台から二ツ亀、大野亀を経て尖閣湾方面へ。途中、大雨で滝のように水が山から落ちてくるところもあった。結局、車を降りることなく相川から再び両津にもどった。
 夜はやっと雨も上がり、宿近くの居酒屋に。ここで客はたった一人、なじみ客のようだ。ただこの方の奏でるコカリナ(オカリナではない。木で造った楽器)はなかなかのもので、「ふるさと」演奏にしんみりした。来年の薪能の情報も送っていただけることになった。佐渡に流刑になった世阿弥により、雅な能が伝来して500年。次回は必ず見てみたい。佐渡~信州松本へ。いつもの「蔵佳」へ。